about Safety安全について

通行者の安全に配慮した自動ドアをお考えの皆様へ

通行者は百人百様、設置環境もさまざま
自動ドアの機種選定はおよび仕様の選択、
発注者の慎重な判断が必要とされます

「バリアフリーが当然」と言われる昨今、自動ドアは利便性の高い必需品として、建物の出入り口には欠かせない設備となっています。しかし、自動ドアは設置現場の環境や、通行者の通行状況に合致した仕様を選択、決定していただかないと機能が十分に発揮されない場合があります。
通行者が安心して通れる最適な自動ドアを選択していただくために、施主の方を含めた皆様に、自動ドアの設置に関してご理解・ご協力をお願い申し上げます。ここに示した内容はあくまでも目安ですが、自動ドア選択の一助となれば幸いです。

自動ドアの設置に当たって

1安全への配慮は、発注者・施主側の責任となります

ここに示した内容は建築基準法のように法的な効力はありません。しかしながら、建物利用者への安全の配慮は発注者・施主側の注意義務のひとつといえます。不用意な仕様の選択・決定によって、万が一事故が起こった場合、法的な責任を問われることもあります。したがって、事故を未然に防ぐためにも、通行者の安全に配慮して慎重に自動ドアの仕様を選択・決定していただく必要があります。

計画の前に、設置場所の環境、通行条件は。。。

仕様を選択・決定する際に重要なポイントとなりますので、再認識してください。

多くの人が集まり、利用頻度が高い場所

デパート、コンビニ、ショッピングセンター

通行に慣れている健常者が多い場所

オフィスビル、マンション、レストランなど

高齢者、子供、身障者などが多い場所

病院、公共施設、福祉施設、老人ホームなど

自動ドアの仕様の選択・決定について

仕様の選択・決定に当たっては、自動ドア販売者および施工者の提案に基づいて選定してください。下表の基本項目を参考に、発注者又は施主側が責任を持って決定をしていただくこととなります。

基本項目 1.有効開口幅 車椅子の方でも楽に通行できるような適正な開口幅の検討
2.閉じ速度 高齢者・身障者などに配慮して、ゆっくり閉じる速度の検討
3.開き保持時間 子供や高齢者などが安心して通れるように、余裕を持った保持時間の検討
4.センサー検出範囲 通行動線にも配慮し、より広いセンサー検出範囲の検討
5.存在検出機能 ドア付近の人を検出する存在検出機能を付加することの検討
5.補助センサー 補助的なセンサーとして光電スイッチを付加することの検討

注)この図は引き戸を基準にしています。開き戸、折り戸、回転ドアは一部異なる部分があります。
センサー検出範囲はイメージです。検出範囲は設置場所の環境、通行条件によって変化します。

関連項目の採用について(自動ドア施工業者除外工事)

安全性を向上させるために、下記項目の採用のご検討をおすすめします。

関連項目 安全ガラス ドア部分及びドアの隣接部分に、安全ガラス(強化ガラス・合わせガラス)を使用。
ガラス表示 透明なスクリーンガラスへの「ガラス表示」の実施
手すり(防護柵) 戸袋側に衝突防止を意図として手すり(防護柵)を設ける。
ドアの角 かまちドアの縦枠の角出しを避ける。
ドアの戸先 ドアの軽量化、戸先ゴムの採用。
指鋏み防止 ドアと方立に指が挟まれないように配慮する。(特に格子戸の場合は重要)

通行者の安全性を高めるために

2施工にあたっては。。。

自動ドアの開閉装置は最適な使用諸元を選択・決定して頂くことによってはじめて十分な機能を発揮します。そのためには国家資格を持った自動ドア施工技能士が、仕様書・図面等に基づき施工を行う必要があります。

  • 工事完了時は、施工者が必ず施工品質(設定条件下での確実な開閉)の確認を行っています。
  • 引き渡し時には発注者が施工品質(設定条件下での確実な開閉)の確認を行って下さい。又は施工者の確認作業に立ち会って下さい。

通行者の安全性を高めるために

3維持管理にあたっては。。。

自動ドアを良好な状態に維持し、通行者の安全性を高めるためには、日常の管理者の自主点検に加え、保守、部品交換、修理などのメンテナンスサービスが欠かせません。これらを円滑に行うには協会加盟会社のメンテナンスサービスをご利用下さい。

  • 引き渡し後は管理責任が建物の所有者に移ります。
  • 所有者は使用前に必ず取扱説明書を読み、自動ドアを正しい方法で使用し、維持管理を行ってください。
  • 管理責任者は日常の自主点検を行って下さい。

併せて協会加盟会社との保守契約をお勧めします。

このページのトップへ