TopicsJADA News Letter
国自動ドア協会の現況 (2019年度上半期を終えて)
2019年11月22日
1自動ドアの需要動向
2019年度上半期の自動ドア生産台数の実績と通期見込み台数
- 国内向台数 上半期実績 66千台(前年度比105.1%)通期 140千台/年 見込み
- 海外向台数 上半期実績 7千台(前年度比 76.0%)通期 14千台/年 見込み
- 総生産台数 上半期実績 73千台(前年度比101.6%)通期 154千台/年 見込み
2019年度生産台数見通しを中心とした業界情勢
2019年度年間生産台数見通しは5月に予想しました台数に比べ、国内向けはほぼ同数の140千台(前年度比104.5%)、海外向けは微増の14千台(前年度比93.3%)、総生産台数は若干増の154千台(前年度比103.4%)といたしました。
国内市場向けは、首都圏の新規大型物件、既設のリニューアル需要が引き続き堅調で、市場別では、産業用向けに需要増加がみられました。一方、海外市場では、欧州系ブランドの攻勢に加えて、中国系ブランドの台頭が顕著となっています。
2005年度から2018年度までの生産台数推移 (単位:千台/年)
年度 | 総生産 | 伸率% | 国内向け | 伸率% | 輸出 | 伸率% | |
2005(H17) | 160 | 103.9% | 140 | 103.7% | 20 | 105.3% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2006(H18) | 163 | 101.9% | 142 | 101.4% | 21 | 105.0% | |
2007(H19) | 162 | 99.4% | 139 | 97.9% | 23 | 109.5% | |
2008(H20) | 139 | 85.8% | 122 | 87.8% | 17 | 73.9% | |
2009(H21) | 128 | 92.1% | 107 | 87.7% | 21 | 123.5% | |
2010(H22) | 132 | 103.1% | 113 | 105.6% | 19 | 95.0% | |
2011(H23) | 137 | 103.8% | 120 | 106.2% | 17 | 89.5% | |
2012(H24) | 139 | 101.5% | 121 | 100.8% | 18 | 105.9% | |
2013(H25) | 144 | 103.6% | 127 | 105.0% | 17 | 94.4% | |
2014(H26) | 143 | 99.3% | 127 | 100.0% | 16 | 94.1% | |
2015(H27) | 145 | 101.4% | 127 | 100.0% | 18 | 112.5% | |
2016(H28) | 148 | 102.1% | 129 | 101.6% | 19 | 105.6% | |
2017(H29) | 154 | 104.1% | 134 | 103.9% | 20 | 105.3% | |
2018(H30) | 149 | 96.8% | 134 | 100.0% | 15 | 75.3% | |
2019(R01) | 5月予想 | 153 | 102.7% | 140 | 104.5% | 13 | 86.7% |
10月見込 | 154 | 103.4% | 140 | 104.5% | 14 | 93.3% |
・予想:年度初め(4月)の予想値
・見込:半期経過後の見直し値
2自動ドア施工技能士の現状
厚生労働省認定国家資格「自動ドア施工技能士」の2018年度技能検定では、336名が受検し237名が合格という結果になり、自動ドア施工技能士の全国累計数は 1級 3,626名、 2級 3,634名、合計 7,260名となりました。本年度の検定に臨む受験者の総数は271名となり、検定の結果は来年の春に発表されます。
自動ドア施工技能検定受験者数と合格者数
年度 | 1級技能士 | 2級技能士 | 合計 |
2018年度検定 受験者 | 159人 | 177人 | 336人 |
---|---|---|---|
2018年度検定 合格者 | 108人 | 129人 | 237人 |
有資格者の累計人数 | 128人 | 143人 | 271人 |
自動ドアの設置現場でその品質と性能をしっかりと仕上げることのできる技能者は、その技能を駆使して、自動ドアの安全性向上、快適性能の維持に貢献、施主・建物管理者の皆様の満足度を高め、自動ドアを利用する通行者の皆様の信頼を頂く上で大変重要な役割を担っています。
3技術基準等の改訂活動
JIS A 1551「自動ドア開閉装置の試験方法」の本改正について、経済産業省、日本規格協会との三者ヒアリング、日本規格協会審査会を経て、公募制度の案件として採択され、 2019年6月、日本規格協会と原案共同作成事業契約書を締結しました。JIS原案作成委員会、分科会で改正原案の審議を行い、2020年4月にJIS原案成果物を日本規格協会に提出する予定です。
4自動ドアの安全に関する取り組み
当協会が発行しているJIS A 4722:2017準拠 歩行者用自動ドアセット
安全ガイドブックの内容について、施主・設計者・建物管理者の皆様が更に理解いただけるように内容を大幅に改定しました。
5自動回転ドアの現況
2018年10月から2019年9月末までの1年間に新規に設置された回転ドアの数量調査を実施しましたが、調査期間内に新規設置された回転ドアは小型4台でした。
まだまだ需要が見込めない状況が続いています。