TopicsJADA News Letter
全国自動ドア協会の現況 (2022年度上半期を終えて)
2022年11月29日
1自動ドアの需要動向
2022年度上半期の自動ドア生産台数の実績と通期見込み台数
- 国内向台数 上半期実績 67千台(前年度比 110.4%)、通期 142千台/年 見込み
- 海外向台数 上半期実績 4千台(前年度比 89.9%)、通期 9千台/年 見込み
- 総生産台数 上半期実績 71千台(前年度比 108.8%)、通期 151千台/年 見込み
2022年度生産台数見通しを中心とした業界情勢
2022年度年間生産台数見通しは、国内向け142千台(前年度比107.6%)、海外向け9千台(前年度比81.8%)、総生産台数151千台(前年度比105.6%)といたしました。国内市場向けは、新型コロナウイルス禍で計画が止まっていた案件が動き始め、首都圏ではリニューアルや再開発案件も増加傾向にあり、衛生面・セキュリティー強化により自動ドアの採用が増えています。一方、海外市場では回復の予兆がみえず、2017年以降減少が続いています。
(表-1) 2008年度から2022年度までの生産台数推移 (単位:千台/年)
年度 | 総生産 | 前年比% | 国内向け | 前年比% | 輸出 | 前年比% | |
2008(H20) | 139 | 85.8% | 122 | 87.8% | 17 | 73.9% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2009(H21) | 128 | 92.1% | 107 | 87.7% | 21 | 123.5% | |
2010(H22) | 132 | 103.1% | 113 | 105.6% | 19 | 90.5% | |
2011(H23) | 137 | 103.8% | 120 | 106.2% | 17 | 89.5% | |
2012(H24) | 139 | 101.5% | 121 | 100.8% | 18 | 105.9% | |
2013(H25) | 144 | 103.6% | 127 | 105.0% | 17 | 94.4% | |
2014(H26) | 143 | 99.3% | 127 | 100.0% | 16 | 94.1% | |
2015(H27) | 145 | 101.4% | 127 | 100.0% | 18 | 112.5% | |
2016(H28) | 148 | 102.1% | 129 | 101.6% | 19 | 105.6% | |
2017(H29) | 154 | 104.1% | 134 | 103.9% | 20 | 105.3% | |
2018(H30) | 149 | 96.8% | 134 | 100.0% | 15 | 75.0% | |
2019(R01) | 149 | 100.0% | 137 | 102.2% | 12 | 80.0% | |
2020(R02) | 140 | 94.0% | 129 | 94.2% | 11 | 91.7% | |
2021(R03) | 143 | 102.1% | 132 | 102.3 % | 11 | 100.0% | |
2022(R04) | 5月予想 | 146 | 102.1% | 135 | 102.3 % | 11 | 100.0% |
10月見込 | 151 | 105.6% | 142 | 107.6 % | 9 | 81.8% |
予想: 年度初めの予想値
見込: 半期経過後の見直し値
2自動ドア施工技能士の現状
厚生労働省認定国家資格「自動ドア施工技能士」の2021 年度技能検定では、240名が受検し182名が合格という結果になり、自動ドア施工技能士の全国累計数は 1級 3,890名、 2級3,934名、合計 7,824名となりました。本年度の検定に臨む受検者の総数は247名となり、検定の結果は来年の春に発表されます。
(表-2) 自動ドア施工技能検定受験者数と合格者数
年度 | 1級技能士 | 2級技能士 | 合計 |
2021年度受検 申請者 | 135人 | 134人 | 269人 (注:コロナ感染拡大により29名が受検自粛) |
---|---|---|---|
2021年度検定 合格者 | 90人 | 92人 | 182人 |
2022年度受検 申請者 | 139人 | 108人 | 247人 |
自動ドアの設置現場でその品質と性能をしっかりと仕上げることのできる技能者は、その技能を駆使して、自動ドアの安全性向上、快適性能の維持に貢献、施主・建物管理者の皆様の満足度を高め、自動ドアを利用する通行者の皆様の信頼を頂くうえで大変重要な役割を担っています。
3技術基準等の改定活動
JIS A 4722「歩行者用自動ドアセット-安全性」の改正原案を、本年4月に日本規格協会へ提出し、7月の日本産業標準調査会(JISC)での承認を経て、9月に改正が公示されました。JIS 改正にともない、運用マニュアル(設計編)、及び品質・施工・保全の三基準の改訂作業をすすめています。
4自動ドアの安全に関する取り組み
JIS A 4722「歩行者用自動ドアセット-安全性」の改正にともない、JIS 準拠安全ガイドブック〈引き戸〉の改訂作業をすすめています。バリアフリートイレ用の安全ガイドブックについては、別冊として作成します。消費者安全調査委員会の自動ドアによる事故に関する報告書の意見に対して、JADA の安全啓蒙活動について経済産業省へ継続して報告をおこないました。
5自動回転ドアの現況
2021年10月から2022年9月末までの1年間に設置された回転ドアの数量調査を実施しましたが、大型2台(改修)、小型3台(更新)でした。
6その他
実務知識研修会開催
毎年秋に開催している企画委員会主催「実務知識研修会」は新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえ、参加者の安全を最優先するため、本年度も中止となりました。