TopicsJADA News Letter
全国自動ドア協会の現況 (2024年度上半期を終えて)
2024年11月28日
1自動ドアの需要動向
2024年度上半期の自動ドア生産台数の実績と通期見込み台数
- 国内向台数 上半期実績 66千台(前年度比 101.6%)通期 143千台/年 見込
- 海外向台数 上半期実績 5千台(前年度比 142.4%)通期 10千台/年 見込
- 総生産台数 上半期実績 71千台(前年度比 103.6%)通期 153千台/年 見込
2024年度生産台数見通しを中心とした業界情勢
2024年度年間生産台数見通しは、国内向け143千台(前年度比105.2%)、海外向け10千台(前年度比125.0%)、総生産台数153千台(前年度比106.3%)といたしました。国内市場向けは、半導体不足による電装部品の供給不安が解消され回復基調が継続し、2030年頃までは首都圏を中心とした大型再開発案件が活況と見込まれます。また、国内への生産回帰や物流倉庫の建設が進み、工場案件が増加。衛生面・セキュリティー強化等による手動から自動ドア化の需要も引き続き堅調です。一方、海外市場では前年度より大きな増加を見込んでおりますがコロナ以前の2021年度レベルまでの増加となっております。
(表-1) 2010年度からの生産台数推移 (単位:千台/年)
年度 | 総生産 | 前年比 | 国内向け | 前年比 | 輸出 | 前年比 | |
2010(H22) | 132 | 103.1% | 113 | 105.6% | 19 | 90.5% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2011(H23) | 137 | 103.8% | 120 | 106.2% | 17 | 89.5% | |
2012(H24) | 139 | 101.5% | 121 | 100.8% | 18 | 105.9% | |
2013(H25) | 144 | 103.6% | 127 | 105.0% | 17 | 94.4% | |
2014(H26) | 143 | 99.3% | 127 | 100.0% | 16 | 94.1% | |
2015(H27) | 145 | 101.4% | 127 | 100.0% | 18 | 112.5% | |
2016(H28) | 148 | 102.1% | 129 | 101.6% | 19 | 105.6% | |
2017(H29) | 154 | 104.1% | 134 | 103.9% | 20 | 105.3% | |
2018(H30) | 149 | 96.8% | 134 | 100.0% | 15 | 75.0% | |
2019(R01) | 149 | 100.0% | 137 | 102.2% | 12 | 80.0% | |
2020(R02) | 140 | 94.0% | 129 | 94.2% | 11 | 91.7% | |
2021(R03) | 143 | 102.1% | 132 | 102.3 % | 11 | 100.0% | |
2022(R04) | 141 | 98.6% | 132 | 100.0 % | 9 | 81.8% | |
2023(R05) | 144 | 102.1% | 136 | 103.0 % | 8 | 88.9% | |
2024(R06) | 5月予測 | 146 | 101.4% | 138 | 101.5 % | 8 | 100.0% |
10月見込 | 153 | 106.3% | 143 | 105.2 % | 10 | 125.0% |
2自動ドア施工技能士の現状
厚生労働省認定国家資格「自動ドア施工技能士」の2023年度技能検定では、258名が受検し173名が合格という結果になり、自動ドア施工技能士の全国累計数は 1級 4,084名、 2級 4,081名、合計8,165名となりました。本年度の検定に臨む受検者の総数は253名となり、検定の結果は来年の春に発表されます。
(表-2) 自動ドア施工技能検定受験者数と合格者数
年度 | 1級技能士 | 2級技能士 | 合計 |
2023年度受検 申請者 | 134人 | 124人 | 258人 |
---|---|---|---|
2023年度受検 合格者 | 99人 | 74人 | 173人 |
2024年度受検 申請者 | 117人 | 136人 | 253人 |
自動ドアの設置現場でその品質と性能をしっかりと仕上げることのできる技能者は、その技能を駆使して、自動ドアの安全性向上、快適性能の維持に貢献、施主・建物管理者の皆様の満足度を高め、自動ドアを利用する通行者の皆様の信頼を頂くうえで大変重要な役割を担っています。
3技術基準等の改定活動
JIS 規格として自動ドア駆動装置の性能規格を新たに制定すべく活動しております。
2025年以降の制定に向け現在、各方面の有識者を含め委員会、分科会を開催し、協議・意見調整を実施しています。
4自動ドアの安全に関する取り組み
通行者への安全啓発資料「自動ドアの安全な通り方」「自動ドアを正しくご利用いただくために」をより分かりやすく改訂しています。また「歩行者用自動ドアセット(引き戸)安全ガイドブック」についても見直しを実施しており、今年度中に完了を予定しています。
5その他
実務知識研修会開催
9月27日に全国から約80名の方に参加していただき、アジュール竹芝にて 「実務知識研修会」を開催しました。全国自動ドア協会会員各社の経営者、営業、技術、保守、サービス、総務人事など各職種の方々が参加され、以下のテーマについて学びました。
第1部「海外人材市場の動向及び採用戦略」についての勉強会
講師:(株)綜合キャリアオプション 道家 佑季 氏
(株)キャムテック 前田 祐希 氏
第2部「怒りをコントロールできれば人生は変わる!
怒りを味方につける9つの習慣」についての講演
講師 : スポーツジャーナリスト 瀬戸口 仁 氏
第1部、第2部ともに、我々にとって関心の高い話題について、各講師の方々より講演をお聞きすることができました。