TopicsJADA News Letter
全国自動ドア協会の現況 (2025年度上半期を終えて)
2025年11月27日
1自動ドアの需要動向
2025年度上半期の自動ドア生産台数の実績と通期見込み台数
- 国内向台数 上半期実績 61千台(前年度比 92.0%)通期 138千台/年 見込
- 海外向台数 上半期実績 5千台(前年度比 106.4%)通期 11千台/年 見込
- 総生産台数 上半期実績 66千台(前年度比 93.0%)通期 149千台/年 見込
2025年度生産台数見通しを中心とした業界情勢
2025年度年間生産台数見通しは、国内向け138千台(前年度比100.7%)、海外向け11千台(前年度比122.2%)、総生産台数149千台(前年度比101.4%)といたしました。国内市場向けは、2030年頃までは首都圏を中心とした大型再開発案件が活況と見込まれており、国内への生産回帰や物流倉庫の建設が進み、工場案件が増加。衛生面・セキュリティー強化等による手動から自動ドア化の需要も引き続き堅調ではありますが資材価格や人件費の高騰などにより現場工期の遅延や規模縮小などの影響が徐々に出始めています。
(表-1) 2010年度からの生産台数推移 (単位:千台/年)
| 年度 | 総生産 | 前年比 | 国内向け | 前年比 | 輸出 | 前年比 | |
| 2010(H22) | 132 | 103.1% | 113 | 105.6% | 19 | 90.5% | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011(H23) | 137 | 103.8% | 120 | 106.2% | 17 | 89.5% | |
| 2012(H24) | 139 | 101.5% | 121 | 100.8% | 18 | 105.9% | |
| 2013(H25) | 144 | 103.6% | 127 | 105.0% | 17 | 94.4% | |
| 2014(H26) | 143 | 99.3% | 127 | 100.0% | 16 | 94.1% | |
| 2015(H27) | 145 | 101.4% | 127 | 100.0% | 18 | 112.5% | |
| 2016(H28) | 148 | 102.1% | 129 | 101.6% | 19 | 105.6% | |
| 2017(H29) | 154 | 104.1% | 134 | 103.9% | 20 | 105.3% | |
| 2018(H30) | 149 | 96.8% | 134 | 100.0% | 15 | 75.0% | |
| 2019(R01) | 149 | 100.0% | 137 | 102.2% | 12 | 80.0% | |
| 2020(R02) | 140 | 94.0% | 129 | 94.2% | 11 | 91.7% | |
| 2021(R03) | 143 | 102.1% | 132 | 102.3 % | 11 | 100.0% | |
| 2022(R04) | 141 | 98.6% | 132 | 100.0 % | 9 | 81.8% | |
| 2023(R05) | 144 | 102.1% | 136 | 103.0 % | 8 | 88.9% | |
| 2024(R06) | 147 | 102.1% | 137 | 103.0 % | 9 | 88.9% | |
| 2025(R07) | 5月予測 | 151 | 102.7% | 140 | 102.2 % | 11 | 122.2% |
| 10月見込 | 149 | 101.4% | 138 | 100.7 % | 11 | 122.2% | |
2自動ドア施工技能士の現状
厚生労働省認定国家資格「自動ドア施工技能士」の2024年度技能検定では、253名が受検し184名が合格という結果になり、自動ドア施工技能士の全国累計数は 1級 4,174名、 2級 4,175名、合計8,349名となりました。本年度の検定に臨む受検者の総数は266名となり、検定の結果は来年の春に発表されます。
(表-2) 自動ドア施工技能検定受験者数と合格者数
| 年度 | 1級技能士 | 2級技能士 | 合計 |
| 2024年度受検 申請者 | 117人 | 136人 | 253人 |
|---|---|---|---|
| 2024年度受検 合格者 | 90人 | 94人 | 184人 |
| 2025年度受検 申請者 | 152人 | 114人 | 266人 |
自動ドアの設置現場でその品質と性能をしっかりと仕上げることのできる技能者は、その技能を駆使して、自動ドアの安全性向上、快適性能の維持に貢献、施主・建物管理者の皆様の満足度を高め、自動ドアを利用する通行者の皆様の信頼を頂くうえで大変重要な役割を担っています。
3技術基準等の改定活動
自動ドア開閉装置の性能規格(JIS 規格)の新たな制定、及び自動ドア開閉装置の試験方法(JIS A 1551)の改正に向けて活動しております。原案の作成を完了し、2026 年の制定、改正に向け、各方面で審議などして頂いております。
4自動ドアの安全に関する取り組み
通行者への安全啓発資料「自動ドアの安全な通り方」「自動ドアを正しくご利用いただくために」をより分かりやすく改訂いたしました。また「歩行者用自動ドアセット(引き戸)安全ガイドブック」についても見直しを実施し、改訂版の頒布を完了しています。
5その他
実務知識研修会開催
9月25日に全国から約90名の方に参加していただき、アジュール竹芝にて 「実務知識研修会」を開催しました。全国自動ドア協会会員各社の経営者、営業、技術、保守、サービス、総務人事など各職種の方々が参加され、以下のテーマについて学びました。
第1部「人が辞めない職場を作る究極のリーダーシップ」についての講演
講師:大垣 雅則 氏
第2部「言葉が変われば組織が変わる!やる気を引き出す魔法の言葉
『ペップトーク』とは」についての講演
講師:岩﨑 由純 氏
